利益相反が目に見えた資格試験 ~外貨保険販売に資格試験~
時事通信:生命保険協会、外貨保険販売に資格試験 トラブル解消へ、10月から
外貨建て保険について、2020年10月から試験を実施し、2022年中に販売資格者の登録制度を開始するようです。
実際のところ、ないよりはあった方がましですが、文中にある通りほぼ意味はないでしょう。
対象となる販売員は約90万人ということから、全保険外交員も対象ということになります。
ここから言えることは、「外交員の多くが通るような資格試験にしないと、保険会社の売上に多大な損失が生じる」ということになります。
完全に利益相反状態なので、簡単な資格試験になるでしょう。
そもそも、多くの外交員・銀行など金融機関職員などは、「外貨建て保険は得しない情報弱者向け商品」と認識しながら売っているものなので、さほど効果はありません。
しっかり説明すればするほど売れなくなりますから。
例えば変額年金保険も単独で資格試験があります。
ただ、ほとんどの人がリスク説明をほぼせずに、2012年以降の右肩上がりの株式相場の結果を、そのまま続いて株価が上がっていく前提での説明が散見されます。
見た目で良さそうに見せかけて、そのまま実態に気付かれる前に勢いで契約をさせてしまう。
金融商品の営業は多くがこれで成り立っています。