東京証券取引所の新市場区分と基準が発表されました
東京証券取引所の市場、つまりは東証一部、東証二部、ジャスダック、マザースを3つに区切り直しをすることになっています。
なぜそうなったかの大きな理由は、東証一部の企業が多すぎるということでした。
この東証一部を誠に日本を代表する企業が集う市場に変更・選別していきたいという意味合いでの新市場区分になっています。
JPX・日本取引所グループ:マーケットニュース
【2月21日発表】新市場区分の概要等について
https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/nlsgeu000004ke6p-att/J_kouhyou.pdf
基準上から、プライム、スタンダード、グロースの3つに分かれます。
特に、プライムを維持するための経営成績・財務状態は注目を受けるところです。
今回以下のように発表されました。
利益:最近2年間の利益合計が25億円以上
売上:100億円以上
時価総額:1,000億円以上
財務:純資産50億円以上
どの市場にいるかは、私たち個人投資家にはあまり意識しないことだとは思いますが、ファンドや機関投資家(プロ、金融機関や年金基金)には、その規約や内規で投資できる・できないなどが出てきたりします。
なので、企業側にとっては大きな問題です。
主要株主に出てくる「~トラスト」などは投資信託であることが多いのです。
2021年6月末日が移行基準日となっています。
あと1年弱、いわゆる当落線上にいる企業は、コロナウィルス問題などでサプライチェーンが止まってきている中、薄氷を踏む状態かもしれません。