「イデコをやれ、NISA・つみたてNISAをやれ、確定拠出年金を活用しろ」の落とし穴
イデコをやれ、NISA・つみたてNISAをやれ、確定拠出年金を活用しろ。
お金のパーソナルトレーナーサービスを実施したきっかけとなり、ずっと思っているのが、「制度だけでは人は動かないので、背中を押してあげないといけない」の一言です。
そして上記のお得な制度は、金融商品を売りたい一部の金融機関にとっては不都合この上ないわけです。
例えば、世の会社員・給与所得者が、確定拠出年金やNISAで適切に貯蓄を始めると、質の悪い貯蓄型保険を売ることで成り立っている生命保険会社の方は極めて立場が悪くな(以下自主規制
日本経済新聞:イデコ・NISA大改革 「自分年金」づくりに追い風
法人で確定拠出年金を導入している企業の社員は、規約によりイデコ・iDeCoも併用して使うのが難しかったのですが、それが柔軟に使えるようになる。
それ自体は良いことでしょう。
しかし注意点として一貫して言っているのは、『制度という器があっても、それを上手く使いこなせる人は少ない』ということです。
結局、運用内容を自ら選ばないといけない、ポートフォリオ・アセットアロケーションを適切に選べる人は極めて少ないという、落とし穴が待っています。
学ぼうとしない社員、責任を取りたくない金融機関、設計だけして制度の運用には興味のない企業、この三者のトライアングルは大学院の卒業論文作成時と、何ら変わっていない状況でしょう。
資産運用は自己責任、その通りですがその言葉だけで終わらせてもよくない問題だと捉えています。
有料相談というお金のパーソナルトレーニングを行う中、確定拠出年金の運用内容で、水漏れ状態の人が多いことを目の当たりにしています。