今週のメジャービジネス誌:週刊ダイヤモンド ~2020年3月21日号「儲かる農業 消えるJA」~
週刊ダイヤモンド 2020年3月21日号
「儲かる農業 消えるJA」
※今回は雑誌の内容についてはほぼ触れておりません
全国各地のJAについて見ると、各地域ごとにありとてつもない数があることを改めて感じさせます。
ある程度集約や再編が必要なのかもしれませんが、農業で動かせない田畑が根幹にありますので、場所の問題で物理的にも難しいものを感じさせます。
しかし収支などに触れるに対して、そのJAや農家の出資で成り立ち、また支えている農林中央金庫の資産運用については最近どうなっているのかが気になります。
農林中央金庫は、その圧倒的な資金力と積極的な運用姿勢で、世界の債券マーケットにおいて大きな地位を誇っています。
農林中央金庫について
ここには、『国内有数の機関投資家としてグローバルな投資活動による安定収益の確保も、私たちの使命を果たすための重要な活動です。』と明記してあります。
組織図や事業紹介においても、農と林とはかけ離れたかのように、資産運用の専門用語が出てきます。
農林中央金庫:事業紹介「投資ビジネス」
その運用ポートフォリオは以下のようになっています。
安定を極めて重視しており、株式ではなく、債券やクレジットの類が多くを占めます。
債券:各国の国債
株式:株
クレジット:各々の社債、ローン系(住宅ローンをファンド化したもの、バンクローンファンド等)
オルタナティブ:株・債券以外の様々なもの
通貨
米ドル:54%
ユーロ:15%
円:26%
債券中心のため、利回りや資金膨大な資金の受け入れ先がない問題で、外貨での運用が多くを占めています。
いずれにせよ、業界内では農林中央金庫の運用方針や状況に関するニュースが出てくる場面があり、一社で取り上げられるほどのその資金力の多さと強さを感じます。
日本経済新聞「巨大投資家、農林中金の苦悩 ドル調達コスト上昇」
2019/5/22
「CLO投資で農中に損失生じれば系統金融機関に甚大影響もー農相懸念」
2019年4月18日