2020年のIPO案件がスタート 対称的な両社の株主・資本構成 ~ジモティとコーユーレンティア~
12月26日に本年度内IPOの最後としてスポーツフィールド社が上場し、またジモティー社とコーユーレンティア社の上場が承認されました。
JPX 新規上場会社情報
特にジモティー社は様々な注目を集めていますね。
このジモティー社とコーユーレンティア社は、その株主構成が対称的で実に興味深いものがあります。
株式会社ジモティー 会社情報
先ずジモティーの場合は、ベンチャーキャピタルはもちろん、上場企業3社(オプト・NTTドコモ・プロトコーポレーション)が主要株主であり、その合計で70%を優に超えます。
社長・取締役を簡単に入れ替えることができます。
特にオプト社のみで33.42%につき、1/3を超えているので、株主総会の特別決議を単独で否決する権限を有しています。取締役の選任を行うことができる状態です。
創業者の持ち株割合は、わずか2.70%です。
赤字上場のため、IPOに「様々な大人の事情」があったという可能性すらあります。
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000004h29r-att/02Jimoty-cg.pdf
他方、コーユーレンティア社は創業者兄弟の資産管理会社(コーユー=広友=ワイドフレンズ)と、本人で100%となります。
コーユーレンティア株式会社 会社概要
つまり、外部資本が一切入っていないのです。
これは非常に珍しいケースと言えます。
コーユーレンティア コーポレートガバナンス
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000004h2dy-att/02KoyouRentia-cg.pdf
来年も、IPOについては良い事前評判のものを積極的に狙っていきましょう。