WTI原油先物が史上初のマイナス ～ただし、先物と実物は違います～
石油価格がマイナス！？
タダでもらえるんですか？？？
という質問が今朝から複数来ました。
WTIの原油先物価格が史上初のマイナスになったというニュースですね。
これは「先物」であり、「現物」とは異なります。
ただし、タダでもらえるというのは嘘ではありません。
またこの先物というのは、「２０２０年５月」受け渡しの先物に限定した話のことです。
その５月受取の先物を得て、また原油を手に入れたとすると何が起こるでしょうか。
簡単に言うと、原油は保管コストが莫大にかかります。
貯蔵タンクに、タンカーの輸送、その他様々コスト要素があります。
今この先物を手にして、５月に原油を手にすると、このコストを自ら払う必要がでてきます。
（田舎や廃れたリゾート地の不動産が、維持費や固定資産税などの費用全般を払いたくないため、１円で売買されたりするのと似てます）
そして今は、エネルギーの実需が細っている状態です。
航空会社が止まっていますし、ロックダウンや外出控える状況のためガソリン需要も落ちています。
既に間に合っており、これから先となる先物の新たな買い手がつきにくく、保管コストを恐れて投げ売りされている状況です。
例えば、以下の原油インデックスのETFは先物ではありますが、「２０２０年５月もの」だけではないないため、マイナスにはなっていません。
●1699ETF (NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場
ヤフーファイナンスより
ヤフーファイナンスより
東証マネ部!より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※本記事が学びになれば、是非いいねや読者登録、また当ブログ情報などを発信しているLINE@への登録をよろしくお願いいたします。
LINE@：@uaj8236y
