所詮はポンジ・スキームです ～人は誰かに力強く止められたい時もある～
よくお金や資産運用の話をしていると、立場上どうしても「知り合いから～という投資案件に誘われているのだが、どう思うか？」という質問をよく受けます。
それらの謎な投資案件のほぼ全てが、ポンジ・スキームと呼ばれる詐欺の一種になります。
そのまま即答で「詐欺、ポンジスキームだから止めておきましょう」と答えても良いのですが、何も見ずに詐欺と回答するのも失礼にあたるかもしれないと思い、数分は検索して内容を調べるため、どういう「投資案件」があるのか自ずと時流を把握してしまったりもします。
【ここでいう投資案件とは、金融機関の商品でもなく、M&A・FC・共同出資などでの実態のある事業投資でもないもの。私募の投資、または事業実態のない・あるいは確証が取れないものになります。】
さて、ここで断り方に皆様が苦慮する姿もまたよく見ています。
知り合い・それも適度に仲良い人が一生懸命勧めてきているものは、断りにくいようです。
「氏ね」か「そんなに自信があって年36%とか増えるなら、消費者金融に行って、ありったけ借りて投資するのを目の前で見たら考えてやるよ。このク〇野郎！！」と言ってしまえばよいとも言えますが、性格的にも、大人としてのマナーとしても、断り方には考えてしまうようですね。
ここで私が、「ダメです。お金を捨てたくないのなら止めましょう。」と言うと、感謝の言葉をもらうこともまた多いです。
「そうですよね。力強いお言葉ありがとうございます。断ります。」「今まで見た目は増えていましたが、不安をずっと抱えていました。ようやく踏ん切りがつきました。ありがとうございます。」
人は誰かに後押しされたいだけではなく、時に止めようとも言われたいもの。
人の心の強さと弱さも、日々学びます。
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