今週のメジャービジネス誌 ~週刊ダイヤモンド 2020年7月4日号 保険 コロナ時代の最強見直し術 後編~
中編
https://fp-futurevision.hatenablog.com/entry/2020/07/04/181026
前回は、保険金・給付金を受け取る事由、受け取り方や金額の違いを調べました。
ここから比較し、ポイントとなる各社の違いは以下ではないでしょうか。
アクサとチューリッヒの違い
アクサダイレクト生命:ケガも含む
→精神疾患で働けない状態から回復するまで、または保険期間満了まで通算18回
チューリッヒ生命:5疾病&ストレス性疾病であり、ケガはない
→年金形式での受取総額なので、回復や復職関係なく決めた金額が受け取れる
三井住友海上あいおい生命の違い・特徴
→精神疾患は、「障害等級1級の第10号、障害等級2級の第16号」「約款所定のメンタル就労不能障害状態」になったとき
所感としては、
アクサ、チューリッヒ:医師の診断ベース
三井住友海上あいおい生命:国の認定基準ベース
といったところでしょうか。
約款について
保険の説明で「約款所定の~」と書いてあり、内容に不透明さを感じた場合は、是非概要の約款を調べてみることをお勧めします。
三井住友海上あいおい生命 Web約款(ご契約のしおり・約款)
収入保障保険・就労不能保障保険
https://www.msa-life.co.jp/yakkan/pdf/2020-0210.pdf
このように約款は調べれば出てきますし、それこそ保険代理店自体が持っています。
「別表15 対象となるメンタル就労不能障害状態」を読む限りでは、精神疾患の中でも比較的重度に感じられます。試算で一時金を300万円に設定しても、保険料がさほど大きくならないのはこのためでしょう。
3社の就業不能保険を調べてみて
以上が3社の保険の違いとなります。
このように、同じ就業不能保険であっても、各社でその内容に違いがあることがわかりました。
どこが良いと感じるかはあなた次第です。
確率は全て保険料に盛り込まれていますし、3社とも付加保険料(保険会社のコスト)は高くない部類の保険会社です。
基本的に保険料の高低は、確率の高低そのものです。
その中で、どの保険会社のものが「自分の中の就業不能のイメージに合うか」でしょう。
総合代理店・保険外交員問わず質問を投げて反応を見るべき
そして複数社の保険を扱う保険代理店に対して、このような問いかけは積極的に行うべきです。
そして質問をした時の、担当者の表情やその後の話し方は、要注目です。
心ある担当者なら、おそらく燃える質問です。
「本気でこの人に合った保険を提案できる」あるいは「普段からしっかく比較して勉強してきたことが活かせる」という場面だからです。
「ちっ、面倒くせぇ。時間喰うなぁ」みたいな表情をされたら、総合代理店の大義である中立・公平をまるで考えていないことが明白です。(あくまでも大義での話)
相手の担当者が即答できなくても問題はないと思います。
しっかり次回アポまでに、プロの目線で調べて勉強してきてもらえばよいのです。
質問途中で契約することはないと思いますが、その場ではせず、向こうから燃える想いが感じられなければ、次回のアポもこちらから連絡する形式にして回避しましょう。
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※あくまでも保険の考え方、調べ方を記したもので、募集の意図・行為ありません
※特定の保険会社を推奨するものではありません
※読み取りの間違いがあっても責任は負えません。必ずご自身で確認・判断して下さい