原油価格の下落は長期化へと ~WTI原油先物の10年チャートと、航空会社の運航停止による実需減~
石油価格の下落状況はしばらく続きそうです。
ブルームバーグ:サウジ、原油減産を巡りロシアと協議していない-価格戦争長期化も
先週金曜日夜(米国時間)でのWTI原油先物の下落はそうですが、10年チャートで見ても、いかに今が低価格な状況なのかがわかります。
そして予想通り、先ず石油以外のエネルギー産業に影響が出てきました。
これらのエネルギー会社の債券を米国政府が救済のため買取するのか。また他の採掘コストが高めな産油国にどう影響が出てくるのか、こちらも目が離せません。
石油の大きな買い手である世界の航空会社が今の状況では、実需面としても非常に厳しいものがあります。
日本経済新聞:米シェール開発 中止急増 原油18年ぶり安値、採掘の稼働減
『米国の新規シェール油井の採算ラインは1バレル40~50ドル程度だ。30ドル以下では既存の油井含め大半が採算割れになる』