損害保険のインターネット販売について考える
日本経済新聞:火災保険料、水害リスクに応じて 楽天損保が初導入
生命保険は「死んだ」「入院した」「医師の診断結果」など基準が明確です。
これに対し損害保険は「過失割合」「半損・一部損」など基準が曖昧なものが多いです。
(曖昧な部分については「それを含んだ保険料になっている」というところは、業界人には暗黙の了解です)
なので、担当者をつけたい・相談できる人がほしいなどの理由もあり、損害保険は生命保険ほどインターネットからの加入が進んでいません。
物に付きますので、例えば車なら修理・修理もしている会社・工場から入るというのは自然な流れと言えばそうなります。
久々に損害保険のホームページを見ましたが、見積もりなどはわかりやすくなっている、家財のみがあるなど、業界も変わってきているという部分が感じられます。
楽天損保のある種のカラクリとしては、「築20年までという新しい物件にしか対象にしていない」「1年契約を主にしている」というところです。
これによって、保険金支払いの事態を抑えて、計算違いが多く出た際にはすぐに撤退できる仕組みにしています。
日本人の生き死や患者調査から計算して作る生命保険と同様に、損害保険も日本国内での災害などの過去データから保険料を算出しているので、「どの会社の保険でも原価は同じ」です。
保険料を安くできるには必ずカラクリ・仕掛けがあります。
(批判の意味ではありません。あくまで保険の作り方の話です)
楽天損保 ホームアシスト