今週のメジャービジネス誌:東洋経済 ~2020年1月11日号~
●東洋経済 2020年1月11日号
『病院が壊れる』
より深い細部・実態までは踏み込めていない部分は感じられましたが、国家予算が多額注ぎ込まれている分野でありながら、赤字や疲弊に苦しんでいるのは意外ではありました。
日本の国家予算は、厚生労働省と地方交付税にそのほとんどが割かれています。
財務省 令和2年度一般会計概算要求・要望額等
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/sy010905.pdf
実のところ、医療・年金・地方以外は「些細な問題」と言っても過言ではない状況なのです。
医師に対しての床数(入院ベッド数)や高度な医療機器の割合が高いというのは、その設備・施設部分に巨額の税金が投じられてきた結果なのではと思います。
賃料・医療機器・人件費が肝であるなら、都心のクリニックではマーケティング力が今まで以上に求められるようになってくるのでしょう。
また、医療関係者はすぐに転職先が見つかる状況なので、一般企業よりも流動性が大きく、経営状況・待遇が悪化すると集団辞任で「突然死」するという事態も、今後はより増えてくるのではないでしょうか。