2020年の仮想通貨はどう動くのか ~ビットコインの半減期を迎えるにあたり~
暗号資産・仮想通貨についての、私の考えは一貫しています。
「ニューマネーが入らない限り大きく伸びることはない」ということです。
ブルームバーグ:『ビットコイン信奉者、桁外れの上昇信じて来年の半減期に願いかける』
つまり、新規の資金がビットコイン・仮想通貨に入らないとその価格が上がることはありません。
どれだけビットコインを持っている人が「ビットコインは上がるぞ~」と叫んでも、既にお金を入れているわけですから、言葉だけでは上がりません。
今これから新しく入ってくるお金が必要なのです。
そして当たり前のことですが、状況は依然厳しいままです。
例えば2012-13年と2016-17年の波が起きた際と今では大きく2つの点が異なります。
①大多数の人は保有していなかった
②ビットコイン・仮想通貨自体のマーケットサイズ(時価総額や出来高)が少なかった
①について、先ず2017年以降にビットコインにそのお金を投じた人の結果はもちろん、暗号通貨に関するICOや詐欺投資により散々な目に遭った人もいることでしょう。
今の状況で、改めて多くの人が新しくマネーを投じることは考えにくいのではないでしょうか。
そしてもう一つの大きな本丸である、機関投資家・金融機関のビットコインへの投資は、まだ続く流出騒動など管理体制を考えると、状況が好転するとは言い難いものです。
よって機関投資家の大きな資金が入らないのでは、本格的な上昇は見込みにくいえす。
さらに②で2016-17年よりもビットコイン・暗号通貨全体の出来高自体は2倍以上大きくなっています。これが価格上昇していくと、利益確定としての売り側の力が大きく働くことが予想されます。
とはいえ、2019年の各仮想通貨の結果を見てみると、ビットコインはそれでも有力なものであることは確かです。
ビットコイン以外の仮想通貨で有名なところだと、ビットコインキャッシュ・イーサリアム・イーサリアムクラシック・リップル・ライトコイン・ネムあたりが挙げられます。
これらの中で、2019年度単独で100%超上昇したのはビットコインとビットコインキャッシュのみです。