確定拠出年金の相談から見えてきたこと ~間違いの3つのポイント~
2019年、多くの方の確定拠出年金の相談に乗りました。
メーカー・製薬・飲食・IT・金融、様々な分野の超大企業のラインアップを見て、また悩む社員の方々を目の前にして、気付いたことは多くありました。
特に法人の福利厚生・退職金としての確定拠出年金は、会社ごとに導入している投資信託が異なります。
iDeCoのような、ファンドラインアップが金融機関ごとに決まっているものではないため、外の人に相談しにくいという部分があります。
(そもそも資産運用の相談を誠の意味でできる人は少ないです。また確定拠出年金は商品を売れない・儲からない相談になるため、避ける人がほとんどです。)
相談の中で、以下のようなポイントが見られました。
●自分の現状の投資内容をわかっていない
⇒セミナーの内容や理解が足りない。しかし年一回の1,2時間の勉強(継続研修)でわかるわけはない内容なのでこれは当たり前なのだと思います
●分散の仕方がおかしい
⇒「日本株のファンド3つに分散しました」「ファンド10本あるから10%ずつにしました」などの手続き上は分散しているけど、実際に分散しているとは言い切れないものあり。
ただ上記同様に、これも年一回の社内研修では仕方がない部分があります。確定拠出年金の継続研修も、大企業以外では年一回もないのが現状です。
●ファンドの内容がわかっていない
⇒先進国・グローバル・新興国の言葉だけではなく、投資信託は中身を見て調べないといけません。同じグローバルに投資しているというファンドでも、その中身はファンドごとに大きく違うものもあります。
来年2020年も、確定拠出年金を主体するとする資産運用の相談は、引き続き実施していきます。