お金のパーソナルトレーナー 〜FutureVision’s diary〜

【お金のパーソナルトレーナー LINE@:@uaj8236y 】個別・対面での相談に特化することで、iDeCoや法人型の確定拠出年金、つみたてNISAの運用内容の選び方のポイント。生命保険の良さと不都合な真実、IPO投資や家計の固定費削減などをレッスンしています。

つみたてNISAについての相談を受けながらよく思うこと ~その功罪~

NISAが2014年から始まり、つみたてNISAは2018年から始まりました。

 

最近相談を受けていてよく思うのは、「つみたてNISAは資産運用を始めるにあたり、広く受け入れられており、確かにその普及に貢献している」ということです。

 

NISAをきっかけに資産運用を始めたという話を聞いたことはありませんが、つみたてNISAをきっかけ始めたという声は、特に20,30代の方で聞くことがあります。

 

ただ、誤解も一部あります。

「つみたてNISAの方が安全なんですよね?」と質問される、あるいはそういう認識を持っている方もいらっしゃいます。

 

さほど致命的な誤解ではないので、「積立は資産運用の基本ですからね」などの言葉を返して話を続けているのですが、『安全=リスクが低い』という観点からすると、少し疑問視することもあります。

 

つみたてNISAは、国・金融庁が優良だと選んだ投資信託の中から、選ぶことになります。

 

つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/26.pdf

 

現在では、インデックスファンド142本、アクティブファンド18本の中から選ぶことができます。

 

ここを見て、「債券ファンドはなぜないのか?」といつも思います。

基本的に株式ファンドしかなく、債券を組み入れようと思うと、バランスファンドを使うしかない状況です。

 

そしてバランスファンドを組み入れると、もはやそのバランスファンドに完全に委ねることになってしまい、自分の考えて資産配分・アセットアロケーションを考え実施することが難しくなります。

 

金融庁はつみたてNISA(積立NISA)ついて審議した際には、債券も入れての長期分散投資を例示しています。

 

ページ内PDF4ページ

https://www.fsa.go.jp/singi/kakei/siryou/20170224/02.pdf

 

債券も組み込んだ運用成果で審議をしているのに、実際は株式ばかりの選択肢のつみたてNISA。

 

米中貿易戦争、上向かない欧州の状況など、相場環境が晴天・視界良好ではなくなっている2019年6月の今日、つみたてNISAについて少し疑問を感じることがあります。

 

 

【※株を買わせることでの官製相場を作るためだ、などの「戯言」を言うつもりは決してありません】