りそな銀行が「売りたい商品ありきでしか説明していません。相談なんてできていません」と認めた件
りそな銀行が、資産運用などの相談を強化するため、企業内大学を設けるそうです。
取り組み事体は大いにけっこうなことですが、これって、
「今まで、相談なんてあまり行っていませんでした。売り手が儲かる商品を説明して誘導していただけでした!!」
と認めたことに等しいのでは………と思いました。
『りそな、企業内大学設置 資産運用を強化 コンサル力底上げ 2019/5/29 日本経済新聞より』
最近、今後に悩む地方銀行勤務の方(全員悩んでいる説はありますが)と話をする機会がありました。
先輩がお客様にファンドラップを提案し、契約。それに対して、先輩の考えを聞いてみようと「ファンドラップってあまり増えなくないですか?」と聞いてみると、
『お客様が選んだことだから!!』と嫌な顔をされたそうです。
いや、それってあなたが提案したからでしょう、と。
ファンドラップなんて普通のお客様は知らないので、自ら選んだわけではなく推したからでしょう、と。
そもそも、どれほどの選択肢を示して、どういう説明をして、お客様が納得して選んだんだろう、と。
凄まじく考えさせられたそうです。
(※ファンドラップは、業界内では素人騙しの糞商品という位置付けです)
しかし、りそな銀行の社長が「銀行の強みはきちんと相談できること」と言っていて、企業内大学を設けてそれをPRするわけなので、
〇よほどきちんと相談できていなかった
〇他の金融機関はきちんと相談できていない
このどちらかなんですよね…。